チッピングに代わる新しい目荒らし工法

ブラストキー工法

環境に優しい新工法

一般的にチッピング工法による目荒らしは電動ピックを用いて既存躯体面に不規則な凹凸を形成するため打撃型の施工となり、大きな騒音と振動、粉塵が伴います。

この問題を解決するために開発したのが、低騒音、低振動、低粉塵で環境に優しいチッピングに代わる新しい目荒らし工法「ブラストキー工法」です。

【※目荒らしとは】
一般的にコンクリート同士の接続面(既存躯体と新設架構)に、お互いの一体性を向上させるため、既存躯体のコンクリート表面に凹凸を設けることをいいます。

騒音・振動・粉塵が大幅に低減。建物に住みながら施工可能

施工時に打撃を与えないため、躯体を伝わる振動・騒音を大きく抑えます。また、粉塵はほとんど発生しないため施工環境は非常に改善されます。

※O.A.(オーバーオールレベル)周波数分析毎の総和をとった合成レベルをオーバーオールといいます。

簡単な施工で容易な品質管理

施工は専用のコアビットで穿孔するだけ。チッピングでは管理ができなかった目荒らし面積をブラストキーでは個数で管理することができます。 また、施工後の品質管理はノギスで深さをチェックするだけなので、管理が容易です。

建築構造物のあらゆる接合面に適用

耐震補強の鉄骨・制震ブレース等の接合面、増し打ち壁の接合面のみならず、新築・増改築によるコンクリート接合面全般に適用できます。
ブラストキーを施工する既存建物のコンクリート強度
普通コンクリートで10.0N/m㎡以上
軽量コンクリートで13.5N/m㎡以上

せん断耐力の定量評価

技術者の技量に左右されず、一定の形状で施工ができます。そのため、せん断耐力の定量評価が可能となり、設計に耐力を考慮できます。また、チッピングのせん断力をブラストキーに置換することができます。

耐震補強の接合部では、あと施工アンカーのせん断力を最大20%までブラストキーに負担させることができます。
(あと施工アンカー最大20%削減可能)

技術性能評価取得

ブラストキー工法は、2019年3月に一般社団法人建築研究振興協会より、技術(性能)評価(BRP-R1803014-0ST)を取得しました。

また、NPO耐震総合安全機構の推奨品・推奨工法として2022年5月20日認定されました。

ブラストキー工法の運営管理「ブラストキー研究会」

「ブラストキー研究会」は「ブラストキー工法」の技術の活用と普及を目的とし、運営管理を行っております。本工法を施工するにあたりましてはブラストキー研究会に入会し、研究会が開催する座学及び実技の講習会を受講していただきます。また設計に関しましても随時設計施工指針に基づき設計手法を説明または講習会として実施しております。

施工事例

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